葬式の値段にはウラがある | |
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知っていれば、50万円から場合によっては、100万円は安くなる。
これを知らずにいられるか?
◆読んだメモ
- 警察指定業者葬儀業者がいる。
- 警察官が業者から紹介料としてキックバックをもらっている。
- 病院指定業者葬儀業者がいる。
- 病院関係者が業者から紹介料としてキックバックをもらっている。
- 遺族が自家用車で遺体を運ぶことも可能だがまずそれをする人がいない。
- たまたまそこにいた!?業者に任せてしまう。
- 遺体の「棺代と搬送料」を合わせて、業者は数十万円を得る。
- 看護婦が指定の業者に知らせてくれない。
- 「ぜひA社で葬儀をあげたい」と事前に言っておいたが
- 「実は、A社は手がふさがっていると断られたので、私の一存で、B社に来ていただきました。緊急ですから・・・」
- これは実はウソ。業者は葬儀をめったなことで断わったりしない。
- 業者「そろそろうちにも一体まわしてくれ」
- 業者にとっては「いい遺体」と「そうでない遺体」がある。
- 「いい遺体」とは、家がお金持ちでお金になる遺体のこと。
- マンション住まいは、業者にとってラッキー。
- 葬儀場として、管理組合や自治会が運営する「集会場」が使える。
- しかし、葬儀業者は使わせたくない。自社の斎場を使いたがる儲かるからだ。
- 遺体搬送用の寝台車は、営業用の緑ナンバー。
- 白ナンバーならもぐりの可能性がある。
- 戒名は、自分でつけることもできる。お寺に代金を払わなくてもいい。
- 自分で関連書籍を買ってつけることもできるし、ネットで調べて自分でつけることもできる。
- 木製の祭壇は使い回し。
- 高額な生花も使いまわし。
- なので、遺族が供花を持ち帰ることを何とか拒む
- 大きい葬儀をやりたがり、市民葬を敬遠する
- 互助会の落とし穴、数々のトラブル。
- 業者が倒産してしまう。
- コース料金(葬儀一式)だけでは葬儀はできないということを知らない。
- つまり、掛け金だけでは葬儀はできないということ。
- 契約書が見つからず、使えない。
- 生演奏は大きな収入になる。
- 葬儀ベンチャー 既に全国で数社が活動を始めている。
- 寺への払いを別にして、60万〜80万でやってくれる。値段はぽっきり価格。
- 骨壷 白い陶器の普通のもので一万円は取る。原価は数百円。
- 葬儀業者は、取れるところから取る。
- 指定業者に惑わされてはダメ。
- 「葬儀業費用の平均は260万円ほど」というのもウソ。
- リファレンスポイントを作っている。
- 「これは20万円です」と業者に言われればそうなのかなと思う。
- 打ち合わせは複数人でやる。業者に言いくるめられない。
- 斎場無料も落とし穴がある。
- 斎場は無料だが別項目でお金を取られる。
- 葬儀自体は、通夜告別式をあわせてわずか二日間。
- 業者は自社の斎場を使ってくれれば儲かる。いろいろ使いまわせるので。
- 悪徳業者の常套句
- 「大きな斎場でないと参列者に失礼に当たる。」
- 「注文の祭壇が入らない。」
- 「葬儀上との連携がうまくいかない」
- 「今時そんな人はいないですよ。」
- 「仏さまがかわいそうですよ」
- 市の指定業者なのに市民葬儀をさせない。
- 良い業者は、市民葬をや区民葬をさせてくれる。
- 「市民葬をやりたいのですが」と言ってみていい業者か悪い業者かを振り分ける。
- セット内容だけでは葬儀はできない
- セット料金+実費
- 「葬儀一式」と「葬式一切合財」は、違う。
- 「葬儀一式」 ⇒業者が表向き受け取る金額
- 他にお金がかかる ⇒お寺さんの紹介、お布施の立替、通夜ぶるまい、精進落とし、などの飲食代。生花、返礼品、その他雑費など
- これらは、後で業者にキックバックとしていくらかお金が流れる
- 「おたくは、葬儀一切合財でいくらですか?」と業者に聞いてみる。一式ではダメ。
- 葬儀業者の見積もりは、驚く乱雑な文字や意味の分からない記号が多い。
- 祭壇はレンタル(使いまわし)なのに高い。
- 祭壇は、きれいに使えば10年は持つ。
- お棺は、原価の10倍の値段になる。
- 写真はカラーを勧めてくる。
- その分値段が高い。
- 通夜も告別式も高々二時間程度のもの。
- 偽坊主やマンション坊主が横行する。
- 業者には、指定仕出し業者がいる。
- 寿司桶が業者を通せば一万円、町のすし屋に頼めば、5000円。
- 通夜ぶるまい
- メニューは大抵、大皿に盛られたサンドイッチ、寿司、海苔巻き、漬物、煮物などが主流
- 最近は、肉やえび、オードブルが登場し、中華料理を取り入れるところも
- 飲み物は、ビール、ウーロン茶、ジュースが一般的。
- 業者は「足りないともったいないといって」多めに注文する。
- 密葬というやり方も考える。
- 密葬は暗いイメージがあるがそんなことはない。通常の葬儀と変わらない。
- 葬儀業界は、今二兆円産業。
- 毅然と立ち向かえば、50万円から場合によっては、100万円は安くなる。
- 「共済系業者」と「互助会系業者」
- 葬儀開業に当たって、役所の縛りはない。誰でも開業可能。
- 火葬場の料金
- 都内在住者が都内で行うと、一律7200円、
- 火葬場の料金は、葬儀業者によって違うらしい。相手を見ている。
- 手配業務の例
- 霊柩車、仕出し、病院から自宅・斎場までの遺体搬送、遺体の湯濯、市に装束の着装、死化粧、僧侶、神官・牧師・僧侶などの紹介、斎場の紹介、役所への死亡届代行、告別式の司会、遺族代表挨拶の代行、通夜、告別式のビデオ撮影、録音、写真撮影、式場への道案内ハイヤー・マイクロバスの手配、お布施などについての助言、火葬場の手配。
◆感想
葬儀業者ぼったくりすぎ。
自分が喪主をする時には、こういうテクニックを使って安く葬儀を行いたいと思った。
葬儀業界の裏側が知れてよかった。
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