![]() | 私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日 安田 佳生(やすだ よしお) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ということしか見えてこなかった。
◆読んだメモ
勉強のできない子だった。
アメリカ留学 馴染めない
友達は少なかった。
面接で英語が喋れない
あまり下に居場所はない
満員電車からの脱出
営業はやりたくない
起業
給料を高くしてパフォーマンスが上がったかといえばそうではなかった。
そのようなことは、心理学ではずっと前に実験済み。
やがて社員のパフォーマンスが上がり始めるに違いないと心のどこかで思っていた。
社員は、高い給料を貰えればそれが当たり前になっていた。
福利厚生
社内バー、社内カフェ、ネイルマシーン、海の家
マスコミに取り上げられて、広告効果が上がった。
会社のイメージが向上した。
マーケットはいくらでも作れると思ってた。
◆読んだ感想
彼の以前の本3冊読んで、凄いなーと思っていただけに
すごくがっかりという感じです。
やっぱりどう考えても、稚拙な部分が多かったから潰れた
ということしか見えてこなかった。
彼のやり方の何がよくて何が悪かったのかは検証するべき問題だと思う。
ビジネスの成功はデザインだ を読んだメモ
デザインか機能か
ファッションで着飾っている人間か、服装なんてどうでもよくて中身が大事と考えている人か
みたいなところが争点になってくる感じですね。
リクルートに関してはこちらを参照
社長は、リクルートみたいな会社にしたかったということですが、
確かにリクルートも良い立地にオフィスを構えて
イメージ戦略で、いい人材を集めたこともあったようでだけど、
ワイキューブのようにイメージに頼りすぎてはなかったように思います。
リクルートは、当時、少数精鋭の非常に優秀な会社ですが、
それは、人材が人材を呼んできたという感じ。
戦後の混乱のゴタゴタから生まれた会社で、
もっとストイックな感じ。「2番になることは死を意味する」など
圧倒的に一番になって勝つという闘志があったと思う。
資金も少ないのに、社員で海外旅行にいくみたいなことはやらなかったし、
社長が、お金はためておくべきだという発想を持っていなかったのも痛い。
会社内にもお金ないし、個人でもお金を貯めておかなかった。
これでは何か、不測の事態が起こった時に倒れてしまうのはしょうがない。
結局、リーマンショックで新卒市場が冷え込んで、倒れてしまった。
利益率が低かったのも良くない。経営効率が悪いということだから、
経営者として能力が低かったということ。
イメージや広告効果に頼ったものは、一時的なものであり、
安定的なものではない。この会社は、その比率が大きすぎたということ。
そのあたりが失敗の原因だと思う。
でも20年も続いたのはある意味すごいこと、
100社会った会社が、10年後には10社になり、
更に10年後には、1社になるという中で、1/100の会社になれたということだから。
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