ズルい仕事術 勝間 和代 |
周りから見れば、一見ズルいと思われるような仕事術を
この一冊で統合的に説明。
まじめの罠にかかってませんか?
勝間和代 ズルい仕事術 読んだメモ
◆はじめに
仕事の成果を付加価値(Output-Input)で考える。インプットを最大化すればそれに比例して最大化されると誤解してはダメ
まじめの罠⇔ズルイ仕事術
長時間労働× 努力は美徳× プロセスが大事×
インプットが少ないのにアウトプットが多いとあの人は何かズルをしているに違いないと思われてしまう。
生産性を阻む5つの病状
- 目の前のことだけに過剰投資、ほんとうに必要なところには過小投資。
- 目の前のコストばかりを気にして収入とのバランスを考えていない
- 付加価値を出すために、必要なコストや訓練を重ねる
- ゴールに対する目標設定があいまいで、保身のための悪しき完全主義が起こる
- 成果を軽量するクセ
- とにかく仕事を行うことが目的になり。過剰品質を追求してしまう。
- ユーザーの期待を超えてしまう過剰品質
- まじめにやったということが言い訳になり、成果は追求しない
マーケティングの4P
バランスが大事
プロダクトの品質を追いかけてその他を疎かにしてしまってはいけない。
「本を書くことの5倍、売ることを努力します」
付加価値を最大化
サイゼリア 合理的
日本人は、インプット主義。
要領よく付加価値をを見出し過ぎて訴追された人
- ホリエモン
- 村上ファンドの村上さん
ずるい仕事術
限られた時間や能力を付加価値のあるアウトプットに効果的につなげる仕事術。
付加価値を上げる!
足りないのは、単位時間あたりの生産性を上げる
ワークライフバランス 男女共同参画 メンタルヘルス 創造的な仕事
ズルい会社は、ブルー・オーシャンを見いだし新しいマーケットを作り支配する。
そうでない会社は、レッドオーシャンで血みどろの戦い
iPhone vs ガラケー
ガラパゴス的価値観
真面目にやっても成果が出ない
⇒環境や他人を恨むようになり、ずるい人に対して、反感を持つ
まじめの罠 (光文社新書) 勝間和代 |
だれでもズルくなれる! 3つのスキル
- 自分の強み・弱みについての自己分析力
- 不確実な状況でも的確な判断を下せる論理的思考力
- 周りへの徹底したレバレッジ力
(自己分析力)×(論理思考力)×(レバレッジ力)
相乗効果を出す。
この3つは掛け算。
一つでも良くないと効果が大幅に下がってしまう。
一つでも×0.1とかになってはダメ
◆一章 ズルい仕事術を支える3つの柱
3つの力は、普通は別々の書籍で書かれていることが多い俯瞰できるようこの本は統合的に書く
ずるい人は自分の弱さを知っている。
余計な所で努力しない
ズルくない人は、自分の弱さを認めたくない
自分はなんでもできる
努力で克服できないことはない
弱い分野の仕事でも果敢にチャレンジしてしまう。
⇒他人を頼る。頼っていい。
無理なく続けられる年収10倍勉強法
英語・会計・IT に加えて経済学
があれば、様々なビジネスがすごく楽になっていくと説明した。
マッキンゼー
論理思考力を徹底的に磨くプロの集団だった。
この力を持つことによって、OBは、様々な分野で幅広く活躍。
ズルい人は、得意でない仕事はやらない
ニッチだけど儲かる分野を見つけようとする
論理的思考力を駆使。
論理的思考力で見えないものを見る
未来を予測。
ピーター・ドラッカーや大前研一さん
論理的思考力があるか?
知的探究心があるか?
WHYを五回繰り返して、真の原因を解明して問題解決
論理的思考力をつけるのは練習あるのみ。スポーツと一緒。
推薦図書:すべてマッキンゼー出身者の本
ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution) 照屋 華子 岡田 恵子 |
新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術 齋藤 嘉則 |
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」 安宅和人 |
マッキンゼーが世界一高いコンサルティングフィーをとる理由
論理的思考力にある。
クライアントが見えなかったものやあえて見て来なかった部分を提供する。
企業は、経験則やヒューリスティックで決定しがち。
論理的思考力は稼ぐ力に直結している。
最後はレバレッジ力
自分以外の力をいかにうまく活用するかという能力
自分一人の実力を何倍にも何十倍にもするスキル。
コミュニケーション能力、正直さ、他人をバカにしないといった根本的な能力。
小手先のスキルよりも
人と付き合う基本的な力
長期的かつ対等な関係
長期的継続的に安定した付き合い
信頼できる人かどうか 義理か不義理か
10年後20年後を目指してGIVEの5乗
情けは人のためならず
情けは巡り巡って結局は自分に返ってくる
ズルいというのは向け道を探し続けること
まじめというのは、言い換えれば、「思考停止」
出発地点では、少ししか違わないが、年月を重ねるにつれて大きくなる。
努力不足の4段活用
努力不足 責任転嫁 被害者 加害者
出世してマネジメントに回るとか
起業することまで視野に入れるべき
自分が活躍できる場をセットアップ!
問題意識推薦図書:B層の正体
ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社プラスアルファ新書) 適菜 収 |
◆第2章 自己分析力
自己分析ができるかどうかが一丁目一番地。なぜか?
自己分析ができていないと、無駄球を打つ、情報認知が歪む、人との関係も歪むから。
自己分析ができていない場合に起こること
- 過大自己評価 or 過小な自己評価
- 万能感、努力至上主義に陥る
- 自分の近くと他人の知覚が区別できなくなる。
自分を見ているもうひとりの自分を意識。
自分の判断はあてにならないということを徹底して知る
ヒューリスティック 直感の誤り
4っつのヒューリスティックについては割愛
心理学に関することです。
行動経済学の推薦図書:
セイラー教授の行動経済学入門 リチャード・セイラー 篠原 勝 |
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版 ダン アリエリー Dan Ariely 熊谷 淳子 |
占の罠にはまらない
コールドリーディング バイアス
ストレスファインダー(強み発見)の結果
自分は空気のように行なっていることなのに他人から見ると価値が有ることは何か?
他の人は簡単にできるのに、自分がものすごく苦手なものは何か?
人は得意な分野であれば、リーダーシップを発揮出来る。
強みを生かした時の生産性=弱みに関わってしまった時の3〜5倍。
アメリカでは、自分の長所を仕事に活かしている 6割
日本は3割
自己分析ツールを利用しつつもその限界も知っておく
ストレングスファインダー MRTI、内田クレペリン、エニアグラム、エコグラム
グラッサー博士の選択理論
人間の欲求は5つに別れる 優先順位付け
生存、愛所属、力、自由、楽しみ
その割合によってその人の上質世界が変わる
選択理論 推薦図書:
グラッサー博士の選択理論―幸せな人間関係を築くために ウイリアム グラッサー William Glasser |
結婚の謎(ミステリー) ウィリアム グラッサー カーリーン グラッサー William Glasser |
人はみんな違うんだという気付き
上質世界をより良く実現できるように無数の選択をしている
変えられるのは自分だけ、相手そのものは直接変えられないということをとことん理解。
◇致命的な7つの習慣
責める 文句を言う ガミガミ言う 脅す 罰する 目先の褒美で釣る
◇身につけたい7つの習慣
支援する 励ます 耳を傾ける 受け入れる 信頼する 尊敬する 違いを交渉する
どうしたら自分以外の人とうまくいくか?
忍耐 共感 傾聴
7つの習慣のコビー氏
性格のビッグファイブ(主要5因子)
協調性 良識性 情緒不安定性 知的好奇心 外向性
をベースとして、遺伝子や環境要因が関わる
無知の知を知り、飽くなき学習、そして人ではなく「自分の行動」を選択していく。
性格推薦図書:
性格のパワー 世界最先端の心理学研究でここまで解明された 村上宣寛 |
◆第3章 論理的思考力
論理的思考力に必要な3つこと- 正しく課題を設定する能力
- 課題に対して仮説をしっかりつくる能力
- 仮説を実証するための情報を集める能力
まずは自分が戦っている土俵が正しいのかどうか?
日本人は、他国比で競争を嫌う傾向がある
海外では逆
市場競争が正しくないし自分にとっても不利と考えがち
だから公務員志向が強い
多くの人が行おうとしている競争は、課題設定が全く間違った中での競争。
競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書) 大竹 文雄 |
課題設定は「付加価値の最大化」
アウトプットとインプットの差
なぜ仏教ではウソをつくことを戒めるか?
考えない練習 小池 龍之介 |
嘘をつくと 「インプット⇒プロセス⇒アウトプット」 の過程において歪みが生じる
論理プロセスが無意識に歪む
すなわち嘘をつく習慣があると頭が悪くなる
問題は、それが見つかった瞬間8割方解けている
Problem とは、解けない問題
Issue とは、解ける問題
課題設定においての分類
- すぐに解けるもの
- ある程度時間がかかるが解けるもの
- 外部環境が変わらないととけないもの
水平思考(ラテラルシンギング)
視点を広げて考える 視野狭窄にならない
6つの帽子 視点を変更 メタ認知の一つ
会議が変わる6つの帽子 エドワード・デ ボーノ Edward de Bono |
課題を考える場合、経験や課題に基づいたアナロジー(類推)が非常に大事。
例えて考える ずらして当てはめて考える
課題設定の仕方 推奨図書:
問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」 齋藤 嘉則 |
ライト、ついてますか―問題発見の人間学 ドナルド・C・ゴース G.M.ワインバーグ 木村 泉 |
課題に対して仮説をしっかりとつくる能力を身につける
間違ってもいいから、普段から仮設をたて、検証する習慣
間違った仮説⇒記憶に残って、学習効果が高い
仮説は経験則から導かれる
仮説をたてる習慣⇒主体性を発揮する習慣!
「7つの習慣」の第一の習慣は、「主体性を発揮する」
人から言われたことをやるのは当たり前
それ以上のことを
フレームワーク
MECE (もれなく、重なりなく)
マーケティングの4P 3C
製品⇒流通チャネル⇒ブランド
代表的な21のフレームワーク
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践 勝間 和代 |
知的好奇心が重要
頭のなかに10〜20の仮説を走らせて検証
セレンディピティー 偶発的な問題解決
運のいい人になることが大事
参考図書: 運のいい人の法則 幸福の習慣
論理思考をしたいと思ったら、
怒らないこと
嘘をつかないこと
仏教が非常にロジカルな考え方に満ちており、
様々な知恵を散りばめてあり改めて感動。
怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書) アルボムッレ・スマナサーラ |
バカの理由(わけ) (役立つ初期仏教法話12) アルボムッレ・スマナサーラ |
◆第4章 レバレッジ力
3つのレバレッジ市場 人脈 IT
いずれも自分以外の力を活用する
◇市場をレバレッジ
お金を使って自分の人生だけではなく、他の人の人生の成果も同時に楽しむことが出来るというレバレッジ。
幸福の習慣 トム・ラス ジム・ハーター 森川 里美 |
グロス時給=市場時給
ネット時給=受け取り時給
労働分配率 プロフィットセンター コストセンター
生産性を高めるための投資を惜しまない
椅子 スペース 最速移動手段 記事論文データ
自分のネット時給を上げていくことで、相対的に割安なサービスの範囲をどんどん増やしていける。
あまりキャリアを積んでいなくてネット時給が高くない時期に一番いいレバレッジは読書
まさに自分がやってること(^^)
セミナーなど
自分のネット時給を上げることで回収するという決意
自分の仕事に役立つ知識や道具を市場から調達。
当たり外れはあるものの
お金は稼いだら上手に使ってレバレッジをかける
◇人脈をレバレッジする
互恵関係 人との間での無償サービス
相手に対して貢献できるか?
テコの原理 片方の支点にしっかりとした自分の力が必要
本人の絶え間ない努力が、応援を引き寄せる
応援され力 人脈のプラットフォームができる
実力がしっかりしている時は、ブームが去ったあとしっかりと定番化する。
人脈 スター ハブ
私達の実力というのは、自分の能力だけでなく、
自分の周りにどのようなネットワークが生まれているかで決まってしまう。
囚人のジレンマ
互恵協調が結局は得 裏切りでなく協調
人脈レバレッジとSNS
公式ファンページ 友達リクエスト
◇ITレバレッジ
グーグルくん 楽天ビジネス 楽天トラベル ウィキペディア
ITの世界の通貨は信頼 ツイッター フェイスブック うまく使えるかどうか?
ツイッターノミクス TwitterNomics タラ・ハント 津田 大介(解説) 村井 章子 |
親指シフトしやすいキーボード
HHKB Professional
PFU Happy Hacking Keyboard Professional JP 日本語配列 白 USBキーボード 静電容量無接点 Nキーロールオーバー ホワイト PD-KB420W |
情報の受信者ではなく、発信者になる。
つながり 社会的ネットワークの驚くべき力 ニコラス・A・クリスタキス ジェイムズ・H・ファウラー 鬼澤 忍 |
問題解決は、自分のネットワークの総力戦で行う
ITが発達した世の中で必要なのは、
抽象化したり、検索したり、抽象化した概念を他者と共有する能力。
ズルい仕事術最後の秘訣
嘘をつかないこと 陰口を言わないこと 約束を守ること
自己欺瞞
自分の小さな「箱」から脱出する方法 アービンジャー インスティチュート 金森 重樹 冨永 星 |
三毒追放
妬まない 怒らない 愚痴らない
実行したら、すべてが好転した話。
◆終わりに
「ズルい仕事術」を言い換えれば、自分をいつも見つめ直し 常識を疑い 運のいい人になる
逆の、「努力の割に仕事ができない状態」
人の意見に流され 決められたことを守り 運が悪くなるように行動している
運が良い関係参考図書:
運のいい人の法則 (角川文庫) リチャード・ワイズマン博士 矢羽野 薫 |
「ツキ」の科学 運をコントロールする技術 マックス・ギュンター 夏目 大 |
NOPS(ノップス)
気づく 認める 行う 続ける
認知行動療法的なことかな^^
◆読んだ感想
己を知り敵を知れば百戦危うからず。まず自分を知り、その後、敵(課題、周り、経済など)を知るためには、
情報収集と論理的思考力(ロジカル・ラテラルシンキング)を磨いていく。
その後、自分以外のところにあるレバレッジ(人脈など)を使うために
人間関係をうまくやるという本質的で根本的な能力が長期的に物を言うと。
簡単に言えば、そんな感じですかね。
勝間さんの本を古い本から読んで行ってますので、
以前の本の復習にもなります。かなり知識が繋がる感じです。
基本的には、「7つの習慣」に準拠してる感じではないでしょうか?
ピラミッドの図みたいな感じで。
下から準に積み上げて、上でレバレッジが効くみたいな。
斎藤一人さんの本に書いてあるようなことも・・・
気前よく助ける 人脈のネットワークで解決 一生懸命さが応援を引き寄せるとか
ツキに関してもそうだし
金持ち父さんに書いてあったような
お金を節約よりもむしろ、稼ぐ力を伸ばすのを勧めるような考え方もあるし。
ずるい仕事術を会得している人は、成功し続ける。
そうでない人は、一発当たっとしても後が続かない。
秋元康さんなどですね。
ホリエモンやにしたって、捕まりましたが、今でも一億円以上稼ぎ続けてるらしいですからね^^;
村上さんはどこでどうしてるんですかね^^;?
秋元康さんは、以前テレビのインタビューで、
壁が前に立ちふさがった時は、無闇にぶつからずに、
抜け道がないかどうか探すそうです。これってラテラルシンキングですよね。
視野を広げ、発想の転換をして、皆が見えない抜け道を見つける。
その横で、他の人は、ガンガン壁にぶつかりまくってるのかもしれませんね(^^;
普通の本なら3〜4冊ぐらいになるかなり広い分野のことを、
統合的に書いてあるので、エッセンス量が多く濃い内容の本でした。
その分、まとめるのも大変でした(^^)
いい本を有難うございます!!
sponsered link
【読書:ビジネス、仕事の最新記事】
sponsered link